携帯業界に参入してから何かと話題がつきない楽天ですが、光回線の「楽天ひかり」はどうなのでしょうか?
月額料金は?通信速度は?サービス内容は?本当におすすめなの?といった疑問にお応えします。
本記事は2024年1月時点のものです。
楽天ひかりとは?
楽天ひかりはNTTのフレッツ光の回線網を借りてサービスを提供する、いわゆるコラボ光(光コラボレーション)の一つです。
有名なところではドコモ光やソフトバンク光なども同じコラボ光となります。
回線は独自回線ではないので、他のコラボ光と大きく異なる点はありませんが、楽天モバイルと組み合わせたキャンペーンや、楽天会員へのポイント増額など、楽天独自のサービスを提供しています。
詳しくは各項目でご説明します。
楽天ひかりのサービスエリアは?
お住まいがNTT東日本・西日本のサービスエリアに入っていれば、楽天ひかりのお申し込みが可能です。
そのため、戸建て・集合住宅ともに、ほとんどの方がお申し込み可能といえます。
集合住宅の場合は、フレッツ光のマンションタイプの設備が導入されておらず、ファミリータイプでの提供になることもありますので、要注意です。物件ごとに確認が必要になります。
提供エリアは以下より確認できます。
楽天ひかりの月額料金・初期費用はいくら?
楽天ひかりの月額料金はシンプルです。
楽天ひかり(1ギガ)の月額料金
ファミリープラン(戸建住宅) | 5,280円(税込) |
---|---|
マンションプラン(集合住宅) | 4,180円(税込) |
楽天ひかりは、プロバイダと回線がセットになった光回線サービスですので、上記には、プロバイダ料金も含まれています。
月額料金の設定は、他のコラボ光に比べると安く、お得といえます。
続いて初期費用です。
楽天ひかりの初期費用
以下は、人員派遣ありの光回線新設工事の場合の費用です。
ファミリープラン (戸建住宅) |
825円×24回(総額19,800円) |
---|---|
マンションプラン (集合住宅) |
687円×24回(総額16,500円) |
上記とは別に、新設の場合は初期登録料880円がかかります。
フレッツ光や他社コラボ光利用中の場合は、初期登録料1,980円のみで上記の工事費用は原則かかりません。
楽天ひかりのメリット
メリット①月額料金が安い
楽天ひかりの一つ目のメリットは、シンプルにコラボ光の中で料金が安いことです。
以下は、主な他社との月額料金比較です。
回線名 | 戸建住宅 | 集合住宅 |
---|---|---|
楽天ひかり | 5,280円 | 4,180円 |
ドコモ光 | 5,720円~5,940円 | 4,400円~4,620円 |
auひかり | 5,390円~5,610円 | 4,290円(タイプF) |
ソフトバンク光 | 5,720円 | 4,180円 |
コミュファ光(中部地方のみ) | 5,170円 | 4,070円 |
eo(関西地方のみ) | 5,448円 | 3,436円~(VDSL方式) |
メガ・エッグ(中国地方のみ) | 5,170円〜 | 4,070円 |
pikara(四国地方のみ) | 4,620円~4,950円 | 3,608円~3,740円 |
BBIQ(九州地方のみ) | 5,500円 | 4,510円~6,380円 |
戸建て住宅にお住まいの方の場合
戸建て住宅、またはアパートなどでマンションタイプの設備が導入されておらず、プランは戸建て(ホーム)タイプになる場合、楽天ひかりがおすすめかどうかを解説します。
価格の面では、他社コラボ光より安い価格設定になっています。
シンプルに値段が安い光回線を探されている、東日本エリアにお住まいの方にはおすすめできる光回線です。
西日本エリアにお住まいの場合、コラボ光とは別に、電力系といわれる地域独自の光回線サービスがありますので、西日本エリアに関しては、電力系サービスの方がおすすめの場合があります。
ただし、電力系の光回線サービスは、サービスエリアが限定されているため、まずはエリアを調べてみて、エリアが入っていなければ楽天ひかりはおすすめです。
▽電力系の光回線一覧
(各回線をクリックするとエリア検索ページに進みます。)
→ コミュファ光
→ eo光
→ メガ・エッグ
→ ピカラ光
→ BBIQ光
集合住宅にお住まいの方の場合
集合住宅に関しても、楽天ひかりは他社コラボ光より比較的安く利用できます。
ただ、集合住宅の場合、マンションプランが導入されている物件か、ホーム(ファミリー)タイプという戸建てと同じプランのサービス提供になる物件かによっても月額料金や利用できるサービスは異なります。
集合住宅の場合は、まずはお住まいの物件でどのような光回線サービスとプランが使えるか、コラボ光(楽天ひかり)、電力系のまずは2つの回線を調べてみることをおすすめします。
⇒光回線一覧ページからエリア検索ページにリンクできます。
メリット②楽天市場でのお買い物でのポイントが+1倍に
楽天市場で買い物をする時に、通常1%還元のポイントがさらに+1倍でポイントが2倍!になります。毎月の獲得上限は5,000ポイント、期間限定ポイントで進呈されます。
上記に加えて、楽天モバイルの契約がある方のポイントは、さらに+1倍となり、合計3倍のポイントがもらえます。
日頃から楽天ポイントを貯めている、楽天経済圏をよく活用されている方にはポイントが倍になるのはメリットといえます。
メリット③次世代規格のIPv6に対応している
楽天ひかりは、次世代規格のIPv6に対応している光回線です。
IPv6回線は、従来の規格である「IPv4」とくらべて、回線の混雑が起こりにくいといわれている規格です。
実際には、ベストエフォートサービスですので、ご利用の環境や時間帯によっても速度低下が起こりうる可能性は否めないのですが、対応していることにこしたことはないですよね。
楽天ひかりでIPv6を利用するには、対応ルーターが必要になります。
以上、楽天ひかりのメリットをお伝えしました。
続いて、楽天ひかりのデメリットについてお伝えしていきます。
楽天ひかりのデメリット
デメリット①Wi-Fiルーターは自分で用意する必要がある
光回線の通信会社によっては、Wi-Fiルーターは標準(=無料)でついているところが最近は多いです。
今は無線のWi-Fiは生活には切り離せないですよね。
楽天ひかりを契約する場合は、無線ルーターは家電量販店やインターネットなどで、自身で購入する必要があります。
ただし、メリット④でもお伝えしたように、IPv6を利用したい場合には、どちらにしても自身でIPv6対応のルーターを用意する必要がありますので、最初から楽天ひかりのIPv6で契約を考えている方は、無線ルーターは自分で買うもの=初期費用としてとらえていただくといいかと思います。
デメリット②口座振替の場合、110円の手数料がかかる
楽天銀行以外の銀行で口座振替の支払いを希望する場合、110円の手数料が毎月発生します。
請求書払いの場合も、発行手数料220円が発生します。
クレジットカード払いの場合は手数料不要です。
支払い方法はクレジットカード払いか楽天銀行からの支払いを選択した方が良いでしょう。
デメリット③通信速度の評判はあまりよくない…!?
光回線はどこの通信会社を選んでも、基本的にはベストエフォートサービスというものになります。
ベストエフォートというのは「通信速度は保証しないけど最大限の速度が出るように頑張るよ!」というサービスの仕組みです。
回線の混雑具合やお住まいの地域、プロバイダーの品質、無線ルーターの規格などの影響を受けるので、どこの通信会社がいいかといわれると環境によって、変化するので比較がしづらいものになります。
メリット④でもあげたように、IPv6にも対応していますし、公式サイトでも高速通信で「光回線なら家中どこでもサクサクつながる!」という文言がありますが、ユーザー投稿型の速度比較サイトではランキングが下位になることも多い印象です。
ただしあくまでユーザーの口コミであり、繰り返しになりますが、ベストエフォートサービスの特性上、「絶対速い」「絶対遅い」のどちらも言えないのが正直なところ。
オンラインゲームのラグが許せない方や、動画配信サービスは4K視聴を楽しみたい!という方は、10ギガのサービスを提供している光回線を検討されることをおすすめします。
そこまで速度にこだわりがない方は、一般的なコラボ光サービスですので、普通にインターネットやWi-Fiを使う分には問題ないと思われます。
以上、楽天ひかりのデメリットについてお伝えしました。
最後に、メリットとデメリットを踏まえて、どんな方に楽天ひかりがおすすめなのか?をまとめたいと思います。
【まとめ】楽天ひかりはこんな人におすすめ
以下の項目に当てはまる方には、楽天ひかりはおすすめです。
- 楽天会員であり、楽天市場をよく利用する方
- 通信速度よりも価格重視の方
- 【西日本のみ】電力系光サービスが使えない地域・物件にお住まいの方
上記にひとつでも、もしくは複数当てはまる方には、楽天ひかりはおすすめです。
楽天ひかりがいまいちピンとこなかった、もっと自分にあった光回線を知りたい!という方は、以下のベストネット診断をぜひお試しください。
お客さまのお住まいや、現在の状況にあわせて、おすすめの光回線を知ることができます。
以上、楽天ひかりについて解説しました。
少しでも皆さんのインターネット回線選びの参考になれば幸いです。